自己啓発の為に本を読んでみたいけど、何を読めばいいのかわからない…という人は多いのではないでしょうか?せっかく本を読む気になったのに、つまらない本を引いたらテンション下がりますよね…?そんなアナタの為に、マッチョ課長が読んでタメになった本をご紹介します。本日は岸見一郎さんの「嫌われる勇気」です。
青年と哲人の対話形式
本書は、アドラー心理学の入門書です。入門書というと教科書的で、言葉の定義や、理論、それを証明する裏付けなどなどが書かれていて「読む気にならない」人が多いかもしれません。しかし、本書は「アドラー心理学に精通した、『人は誰でも幸せになれると曰う哲人』」の元に、「その噂を聞いて、哲人を論破しに来た『いま人生がうまくいってない青年』」が訪れる場面から始まる、対話を軸にしたストーリー形式となっています。『人は誰でも幸せになれる』について、皆さんは共感できますか?多くの人が出来ないと思います。だからこそ、読者は青年に感情移入し、ホントウに哲人との対話を味わう事ができるのです。超売れたのも納得の読みやすさです。
課題の分離
アドラー心理学と言えばレビューや、最近だとYoutubeの動画でも解説が沢山上がっている「課題の分離」ですよね。初めて見たときは目から鱗の考え方で、自分の生活でイライラ、モヤモヤしていたの原因が大体「課題の分離」が出来ていないからだということに気づかされました。
課題の分離を超簡単に説明すると下記の通り。
①課題に対して、最終的に誰がその責任を負うのかを考える。
②その課題は、最終的に責任を負う人の課題。
③明確に線が引けたら、自分の課題に他者を立ち入らせない、他者の課題に土足で踏み込まない
④他者の課題に土足で踏み込まないというのは、放任することではない。いつでも支援する、勇気づけする姿勢を見せ、必要に応じてサポートするのはOK。
レビューとかを読んでいると、①と②ぐらいまでは説明していて、理解している人が多そうだなと感じています。課長としては概念だけ学んでも、実生活で使えないとあまり意味ないと思っているので、③と④が超大事だと考えています。
読んだ後にもっと学びたくなる
哲人「人を動かす」や「道は開ける」で知られるデール・カーネギーも…
岸見一郎 「嫌われる勇気」
スティーブン・コヴィーの「7つの習慣」でも…
自己啓発書の王道、カーネギーやコヴィーも出てきます。課長は、ここで出てきた「7つの習慣」「人を動かす」「道は開ける」を読んだ後に「嫌われる勇気」を読みました。共通する考え方が非常に多く、カーネギーやコヴィーがアドラーの影響を受けたことを強く感じました。例えば、「7つの習慣」で出てくる、影響の輪と関心の輪の話。
ざっくりいうと興味がある事柄は、自分を中心に描いた「影響の輪」とその少し外側にある「関心の輪」のどこにあるかで分類できる。「影響の輪」の中にある事は自分が結果に働きかけられるコト。「関心の輪」は興味・関心はあるものの、自身の働きかけではどうにもできないコト。
・関心の輪に注意が行きがちだけど、一番大事なのは影響の輪の中にある事に注力するコト。
・影響の輪の中の事柄を一生懸命やると、影響の輪が広がっていく。
こんな事が書かれています。
ちょっと課題の分離に似てませんか?こんな感じで、この本を読んだら、次の知識を学びたい欲求が高まります。続編の「幸せになる勇気」に進んでも良し、自己啓発の王道「7つの習慣」「人を動かす」に進んでも良し、ハマったら岸見一郎さんの他の作品を探しても良し、(岸見さんは哲学者のようなので)西洋哲学、東洋哲学に触れてみるのも良し。この「嫌われる勇気」から知識の幅が超広がります!
まとめ
いかがでしたでしょうか?本書には、上記以外でも面白い点はいっぱいあります。例えば、青年のしゃべりっぷり。哲人に論破されて結構やられちゃうんですが、青年は超人間臭く反応しています。
先生、あなたはわたしをペテンにかけようとしている!認めるものですか、そんな哲学、わたしはぜったいに認めませんよ!
岸見一郎 「嫌われる勇気」
たとえ世間がその毛虫を踏みつぶしたところで、先生は涼しい顔で「わたしの課題ではない」と立ち去っていくのでしょう!なにが課題の分離だ、この人でなしめ!
岸見一郎 「嫌われる勇気」
一部抜粋しましたが、こんな感じです。これだけでも超面白そうじゃないでか?!笑
最後、ちょっとふざけてしまいましたが、おススメなのに違いはないので是非読んでみてください!